写真機のフィルムに相当する眼底の網膜の写り具合を調べるには、視力検査や視野検査などがよく行われておりますが、これらはご本人に見えるかどうかを尋ねながら調べる検査です。ご本人の判断とはまったく関係なく他覚的に調べる検査には網膜電図測定法がありますが、残念ながら網膜全体の写り具合が判るだけで傷んだ部位の写り具合を知ることは出来ませんでした。
今回設置した多局所電図測定装置は、網膜でいちばん良く見えて大切な黄斑中心窩などそれぞれの部位の写り具合を測り図形として表すことができ、いま増加が心配されている加齢黄斑変性症や糖尿病黄斑症の診断や病気の程度を知るうえで威力を発揮します。
目薬で瞳をひろげた上電極のコンタクトレンズをはめ30秒づつ4回図形を見るだけで検査は終了します。さきに設置しました光干渉断層計(OCT)やインドシアニングリーン蛍光眼底造影カメラと併用すればより的確に病状をつかむことができます。
